副作用がつらくて抗がん剤治療はもうやめたい人へ 【ストーリーで読む】ステージ4がん患者でも選べる治療法 » 第三章 家族に勧められてがんのセカンドオピニオンを受ける » 薬物療法のアレルギー反応

薬物療法のアレルギー反応

薬物療法で起こるアレルギー症状

抗がん剤などの薬物療法では、投与後にアレルギー反応を起こす患者さんもいます。過敏性反応とも呼ばれ、からだの中に投与された異物に対して、からだに備わっている防御機能が過剰に反応して症状が表れてしまった状態です。アレルギー反応は、即時型と、輸注反応によるインフュージョン・リアクションの2つがあります。どちらも似たような症状がおこりますが、発生機序が異なります。

アレルギー反応とは、薬物投与後に、数分~数十分で起こる急性反応と、1日~数日後にアレルギー症状が出る遅発性反応があります。抗がん剤の場合は、ほとんどが急性反応です。

注意しなければならないのは、アナフィラキシーショックと呼ばれる急激な血圧低下を伴うアレルギー症状です。

急激な発疹、息苦しさ、急激なかゆみや痛み、発熱などが起こる症状は、非常に危険です。抗がん剤投与後5~10分以内に体が反応し、早ければ数十秒で症状が現れる場合は重篤になるケースなので、緊急な対処が必要です。インフュージョン・リアクションは、薬剤に対する過敏性反応のひとつですが、分子標的治療薬による有害反応の総称で、薬物を点滴中また、その直後に、めまい、息切れなど有害な症状が表れます。多くの場合、投与開始後24時間以内に現れます。

アレルギー反応に注意が必要な抗がん剤

数多くある抗がん剤の中でも、アレルギー反応に注意すべき薬は「パクリタキセル」「ドセタキセル」のタキサン製剤や「カルボプラチン」「シスプラチン」のプラチナ製剤、リポソーム化ドキソルビシンなどがあります。

発症時期は、多くの場合、初めて投与した時点が多いですが、プラチナ製剤は、アレルギー反応が起こる因果関係が異なるため、治療開始から6~8クール以降に発症リスクが高まっていきます。また、主に輸注反応が発生機序といわれるインフュージョン・リアクションでは、分子標的治療薬の「リツキシマブ」や「トラスツズマブ」があります。

投与開始後24時間以内に症状が見られる場合が多いです。近年開発された「モノクローナル抗体」でもインフュージョン・リアクションがあると見られています。

アレルギー反応が出た場合の対処法

抗がん剤によるアレルギー反応は、抗がん剤との相性が合わない場合、初期症状では、咳、蕁麻疹、息切れ、顔面紅潮、呼吸困難などが表れます。

中期程度のアレルギー症状では、鼻が急に詰まってきた、からだが急にかゆくなってきた、というような急にこれまでと変わった症状が出た場合は注意しましょう。とくに、点滴中に起こる、痛み、急激なかゆみ、発疹、息苦しさなどは、重篤なケースが考えられます。

低血圧、血管浮腫などのアナフィラキシー症状、呼吸困難、気管支けいれん、アレルギー性肺炎などの肺障害、心筋梗塞、心房細動などの心障害などに該当します。最悪の場合は死亡例が報告されています。

症状が軽度な場合では、点滴の速度を遅らせることで解決できる場合もありますが、アレルギー症状が出たら、ただちに抗がん剤の投与を中止し、すぐに医療者に知らせましょう。アレルギー反応が起こりやすい抗がん剤は、抗アレルギー剤を投与して予防することもできます。

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抗がん剤含め、治療法にはそれぞれ副作用やリスクを伴います。抗がん剤の副作用についてはこちら、他の治療法については、メリットデメリットを含めてこちらでご紹介しています。

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ヒロシ(57)

肺がんステージ4

現在57才。妻と子供2人の4人家族。
突然の肺がんステージ3宣告を受け、抗がん剤治療をメインに闘病したが、骨への転移が確認される。