副作用がつらくて抗がん剤治療はもうやめたい人へ 【ストーリーで読む】ステージ4がん患者でも選べる治療法 » 第二章 抗がん剤治療をやめるとどうなるのか » 抗がん剤治療のやめ時

抗がん剤治療のやめ時

抗がん剤治療はそもそも延命治療なのか?

抗がん剤治療は、副作用を伴い、からだへの負担が大きい治療になります。

そして、抗がん剤で寛解する可能性がある疾患、がんの進行を遅らせることができる疾患、効果がほぼ期待できない疾患に分かれます。残念ながら延命治療にとどまり100%完全にがんを治す薬とは言いきれないかもしれません。

単独で使った抗がん剤の効果があるのは30~40%といわれ、薬剤が効く患者さんと効かない患者さんがいます。

そのため、抗がん剤治療を続けるということは、寛解するために使うのか、延命のために使うのか、担当医師に確認することが必要。

とくに、リンパや他の臓器に転移している場合は、寛解する可能性が高くないことから、抗がん剤治療を医師に告げられる場合があります。しかし、抗がん剤を受けるか、やめるのか、別の治療を探してみるのか、最後まで見てくれる主治医を探すことも大事になります。

自分の意思でやめ時を考える重要性

あなたが人生で大切にしていることは何でしょうか?抗がん剤治療中は、不安や、今後の治療のこと、副作用でからだがつらいこと、家族の今後のこと…頭がいろいろな考え事でいっぱいになると思います。そんな時は、一度、病気のことを思いつめずに自分の人生を振り返ってみてください。

これまでは、自分はこんな性格で、何を大事にして生きてきたのか、これから大事にしたいものは何なのか、自分の人生を俯瞰してみると、見えてくるものがあります。抗がん剤のやめ時は、医師ではなく自分で判断するものです。

抗がん剤治療で、自分が大事にして生きていきたいと思う人生が送れるのであれば、続けるという選択があると思います。もし、抗がん剤治療を続けていることが、人生の目的のようになってしまうのであれば、必ずしも続けるという選択は、あなたには違うのかもしれません。自分が生きていくうえで、大事にしたいものは何かを、いま一度、考えながらやめ時を検討してみましょう。

抗がん剤治療のやめ時の目安

抗がん剤治療のやめ時を決めるのは、自分自身です。そして、その決断に、自分がしっかり納得していることが大切です。

やめ時は、医師が病状を見ながら決めてくれるものと、前まで考えられていましたが、医師と相談しながら、自分で納得のいく答えを見つけ、自分で選択する。この決断までのプロセスは、とても大切です。なので、抗がん剤治療のやめ時の目安はないのです。

抗がん剤治療の回数を重ねたり、2種類、3種類と増やしていくと、副作用は強くなってくる場合が多いです。すると、副作用に苦しむ期間も増えてしまいます。

やめ時を考えるときに、長尾和宏氏著の『抗がん剤10の「やめどき」』(ブックマン社)という書籍があります。もちろん、どの選択をするかは患者さんの選択に委ねられています。もし気になった方は、読んでみるのもいいかもしれません。

抗がん剤治療について
セカンドオピニオンに相談するメリットとは

※このサイトの主人公について

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※各クリニックの治療について

治療法を選ぶことは、患者さんとご家族の将来に関わる大切な選択となります。独断で決めてしまうことは避け、必ず専門知識をもつ医師に相談しましょう。

抗がん剤含め、治療法にはそれぞれ副作用やリスクを伴います。抗がん剤の副作用についてはこちら、他の治療法については、メリットデメリットを含めてこちらでご紹介しています。

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ヒロシ(57)

肺がんステージ4

現在57才。妻と子供2人の4人家族。
突然の肺がんステージ3宣告を受け、抗がん剤治療をメインに闘病したが、骨への転移が確認される。