副作用がつらくて抗がん剤治療はもうやめたい人へ 【ストーリーで読む】ステージ4がん患者でも選べる治療法 » 第二章 抗がん剤治療をやめるとどうなるのか » 抗がん剤との相性が合わない

抗がん剤との相性が合わない

抗がん剤はすべての患者さんに効くのか?

抗がん剤のことを、「諸刃の剣」とよく表現されます。これは、がん細胞への治療効果があるのに対し、正常な細胞まで攻撃してしまうため、からだに副作用が出てくることからいわれています。

本来、薬の役割とは、健康状態の回復、保持、向上をさせるものですが、抗がん剤は特殊な薬といえます。抗がん剤を単独使用した場合で30~40%の効果が得られるといわれますが、個人差があり思うように効かない可能性もあります。

では、なぜ抗がん剤が承認され、広くがん治療に使われているかというと、がん細胞を殺し、患者さんの生命維持の改善にもつながる利点があるからです。さまざまながんに対する新薬が開発されていますが、その人のがん細胞を完全に殺せるのかは、使ってみないと分からないというのが現状です。もちろん、医師からは十分に説明されると思いますが、治療を受ける本人や家族の理解も非常に大切です。

抗がん剤が合わない場合とは

抗がん剤との相性が合わないと、からだにアレルギー反応が起こることがあります。患者さんの中には、健康食品やサプリメントを服用している方もいますが、注意しなければならないのは、薬との相性が悪い健康食品も中にはあり、悪影響をおよぼす場合もあります。

例えば、葉酸などのビタミン類、カルシウムや鉄などのミネラル類など、抗がん剤の効果が弱まったり強くなったりする場合があります。もし使用していた場合は、かかりつけの医師に必ず確認しましょう。ただ、アレルギー症状で合わないというよりも、抗がん剤を使えない場合が出てくることがあります。抗がん剤治療を頑張って続けていても、継続できない場合が出てくるのです。

がんが悪化し、有効な抗がん剤がなくなった場合や、患者さんの状態が悪化し、抗がん剤を投与できなくなった場合に、医師から抗がん剤投与の中止を告げられることがあります。患者さんの状態の悪化を判断するために、全身状態を評価する指標「パフォーマンス・ステータス」があります。0~4の5段階でレベルが表示されていて、最も状態が悪い4の場合は、「まったく動けず、自分の身のまわりのこともできない。完全にベッドか椅子で過ごす」となりますので、中止せざるを得ないと医師に判断されます。

セカンドオピニオンの選択

抗がん剤治療がつらい場合は、抗がん剤投与を減らしたいという患者さんもいます。ただし、減らすことで治療効果も下がることは、医師からも説明がなされます。もし、減らして効果が出なければ中止すべきという選択にもつながります。すると、患者さんの中には主治医に見放されてしまったと不安になる方もいます。

抗がん剤を中止しても、何らかの治療は受けられますし、保険適応外の治療であっても情報提供を受けたり、サポートの継続は可能なのです。

最近よく聞かれる言葉に「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」というのがあります。人生の質、生活の質と訳され、患者さんの肉体的、精神的、社会的、経済的、生きがい、人間らしい満足度などを意味しています。がん治療は、治療を受ける本人の生き方と希望、そして意思を尊重すべきです。別の医師の意見を聞いてみるセカンドオピニオン、さらにはサードオピニオンも場合によっては必要だと思います。

抗がん剤治療について
セカンドオピニオンに相談するメリットとは

※このサイトの主人公について

このサイトの主人公は架空の人物です。サイト内のストーリーはさまざまな体験談などをまとめたフィクションになります。

※各クリニックの治療について

治療法を選ぶことは、患者さんとご家族の将来に関わる大切な選択となります。独断で決めてしまうことは避け、必ず専門知識をもつ医師に相談しましょう。

抗がん剤含め、治療法にはそれぞれ副作用やリスクを伴います。抗がん剤の副作用についてはこちら、他の治療法については、メリットデメリットを含めてこちらでご紹介しています。

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ヒロシ(57)

肺がんステージ4

現在57才。妻と子供2人の4人家族。
突然の肺がんステージ3宣告を受け、抗がん剤治療をメインに闘病したが、骨への転移が確認される。