副作用がつらくて抗がん剤治療はもうやめたい人へ 【ストーリーで読む】ステージ4がん患者でも選べる治療法 » 第四章 がんステージ4患者の抗がん剤以外の新たな治療方法 » ステージ4の放射線療法
  

ステージ4の放射線療法

放射線治療の特徴や種類、メリット・デメリットなどを紹介しています。ステージ4の末期がんの場合でも放射線治療は効果があるのでしょうか…?

放射線療法の特徴

放射線は、細胞が分裂して増殖する時に必要な遺伝子に作用して増殖しないようにしたり、新たな細胞に置き換わる時に脱落する仕組みを促すことによって、がん細胞を消滅あるいは少なくします。この放射線の作用を利用してがんを治療するのが、放射線治療です。

治療に用いられる放射線の種類には「X線」「γ(ガンマ)線」「電子線」などがあるほか、研究段階ではありますが重粒子線や陽子線による治療も一部の施設で行われています。

放射線治療による効果(効きやすさ・治りやすさ)はがんの種類によって大きく異なり、副作用の起こり方も治療部位によりさまざまです。そのため、がんの状態や体調、これまでの治療経歴などをもとにして、放射線治療を行うか、行うのであればどのように行うかを検討することになるでしょう。

放射線療法の種類

放射線治療単独

がん発生部位に放射線治療を単独で実施。根治目的で行います。転移や再発がんであっても、局所に留まっていれば放射線で治療することがあります。

化学放射線療法

放射線と薬物(抗がん剤)を併用する治療法であり、根治目的で実施。がんの種類によって、化学放射線療法が標準治療として薦められているものもあります。

手術・薬物療法を主体とする補助療法

症状を和らげるための放射線治療

脳転移による神経症状や骨転移による痛み、血管・気管・神経等のがん組織による圧迫症状などを和らげる治療です。また、手術後に再発してしまったがんによる症状を緩和するためにも放射線治療は用いられます。

放射線療法のメリット・デメリット

メリット

デメリット

ステージ4でもあきらめない放射線治療について

ここでは、ステージ4のがんに用いられることのある放射線治療の1つ「強度変調放射線治療」について解説します。

強度変調放射線治療(IMRT)

腫瘍(がん)の形に合わせて放射線の照射方法を変え、腫瘍の部分のみに集中して放射線を投与するのが強度変調放射線治療(IMRT)です。

通常の放射線治療では、範囲内に一定の強さの放射線を照射するため、腫瘍と同時に正常な組織も同じ量の放射線を浴びることになります。一方、IMRTの場合は、照射する範囲の形と放射線の強度を細かく調整しつつ、さまざまな角度から放射線を照射することが可能。そのため、正常な組織に与える放射線量を低く抑えつつ、腫瘍のみに高い線量を与えることができるのです。

次に、IMRTに関係の深い「強度変調回転放射線治療」や「画像誘導放射線治療」、IMRTに特化した放射線治療装置「トモセラピー」について解説します。

強度変調回転放射線治療(VMAT)とは

IMRTの一種である「強度変調回転放射線治療」(VMRT)は、強度を調節した放射線を回転しながら照射する手法です。通常のIMRTでは照射の角度を変えるごとに静止しながら小分けに何度も放射線を当てていきますが、VMRTの場合は回転しながら随時照射の範囲や強度を調整するため、 治療にかかる時間を大きく短縮することができます。

また、呼吸などに伴う体内の腫瘍の動きにも対応することができ、IMRT以上に高精度な照射が可能です。

画像誘導放射線治療(IGRT)とは

画像誘導放射線治療(IGRT)とは、X線やCTによって照射直前や照射中の患者さんを撮影し、その画像をもとに誤差を修正することでより正確な放射線の照射に繋げる技術のことをいいます。具体的な実施方法には、「X線やCTの機能を搭載した放射線治療機を用いる」「治療室内にX線撮影装置や赤外線カメラを設ける」といったものが挙げられます。

強度変調放射線治療は、この画像誘導放射線治療と組み合わせることが可能です。画像データを併用することで、より正確に腫瘍の位置を把握し、副作用のリスクを抑えつつ効果的な治療を行うことができます。

トモセラピーとは

トモセラピーとは、IMRTに特化した放射線治療機器のことです。米国で開発された治療機器であり、画像診断用のCTとよく似た外観をしています。

トモセラピーには、その見た目どおりCT機能が搭載されています。治療の直前に位置合わせの画像を撮影することで、照射位置のずれを細かく修正し、より正確な照射を行うことができます。

強度変調放射線治療が用いられるがんの種類

IMRTやVMRTは、前立腺がん・頭頸部がん・食道がん・膵臓がん・子宮がん・悪性リンパ腫など、多くのがん治療に使われています。

ステージ4でもあきらめない放射線治療はありますが、本当に放射線治療が適切なのか・適応するかどうかは、患者さんの状態や治療歴、ライフスタイルなどによって異なります。必ずIMRTやVMRTが適用できるというわけではありませんので、医師と相談の上、より良い治療法を検討していきましょう。

強度変調放射線治療のポイント

※正常な組織にまったく放射線が当たらない、副作用が絶対に起こらないということではありません。

まとめ

さまざまなメリット・デメリットがありますが、放射線治療は副作用が少なく、また転移がんに対しても寛解エビデンスがある治療法です。抗がん剤以外の治療法を考えている方は、ぜひ検討してみてください。

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※このサイトの主人公について

このサイトの主人公は架空の人物です。サイト内のストーリーはさまざまな体験談などをまとめたフィクションになります。

※各クリニックの治療について

治療法を選ぶことは、患者さんとご家族の将来に関わる大切な選択となります。独断で決めてしまうことは避け、必ず専門知識をもつ医師に相談しましょう。

抗がん剤含め、治療法にはそれぞれ副作用やリスクを伴います。抗がん剤の副作用についてはこちら、他の治療法については、メリットデメリットを含めてこちらでご紹介しています。

都内でトモセラピーに対応している
クリニック3選

トモセラピーは、正常組織への線量を軽減できる特徴があり、 “がんに厳しく、身体に優しい放射線治療”と言われています。 そこで治療対象の癌部位の種類数が多い都内のクリニックを紹介します。

治療対象
部位数
複数病巣への
同時照射
診療時間
10種類以上
(全身)
対応可 9:00~18:00
休診日: 土日・年末年始
7種類以上 要相談 8:30~17:00
※土曜8:30~12:30
休診日:日
5種類以上 要相談 9:00~18:00
休診日:土日祝
※1引用元HP:クリニックC4公式HP https://cccc-sc.jp/
※2引用元HP:都立駒込病院公式HP http://www.cick.jp/
※3引用元HP:東京放射線クリニック公式HP https://www.troc.jp/
2019年6月時点の調査をもとに作成しています
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ヒロシ(57)

肺がんステージ4

現在57才。妻と子供2人の4人家族。
突然の肺がんステージ3宣告を受け、抗がん剤治療をメインに闘病したが、骨への転移が確認される。