免疫療法について詳しく紹介しています。治療の特徴や種類、メリット・デメリット、またステージ4のがんに効果は期待できるか?など、分かりやすく解説していますので参考にしてください。
免疫療法とは、がんを攻撃してくれる体内の免疫細胞を利用して治療を行う方法。自分の免疫細胞を用いてがんを攻撃するため、副作用が比較的少ないのが特徴です。
現在、標準治療(手術療法・化学療法・放射線治療)に匹敵するほどのデータはまだ集まっていないのが現状ですが、学術論文は多数発表されており、今後期待できるデータも集まりつつあるよう。そのため、上記3つの標準療法に対し、「第4のがん治療法」とも呼ばれています。
がん細胞が免疫から逃れようと免疫(T細胞など)にブレーキをかけてしまうのを防ぎ、免疫細胞の活性化を持続させる方法。具体的には「免疫チェックポイント阻害剤」があります。現在、一定の効果が期待できるとされている免疫療法の多くは、これに属します。
免疫細胞を活性化させることができる物質を投与し、がん細胞を攻撃する治療法。「BRM療法」「サイトカイン療法」「がんワクチン療法」「免疫細胞療法」などが当てはまります。ただ、BCGを用いた治療やサイトカイン療法は現在標準治療として認識されていますが、免疫細胞療法やがんワクチン療法については、有効性・安全性が確立されていない状況です。
免疫療法は比較的副作用が少なく、また再発・進行がんを好転させる治療法も一応はあるようです。しかし、ステージ4での寛解のエビデンスは少ないのが現状。
抗がん剤以外の新たな治療法について、免疫療法の他にも選択肢はあるので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
ヒロシ(57)
肺がんステージ4
現在57才。妻と子供2人の4人家族。
突然の肺がんステージ3宣告を受け、抗がん剤治療をメインに闘病したが、骨への転移が確認される。