ここでは、代替療法について解説。治療の特徴や種類、メリット・デメリットなどをまとめています。ステージ4のがんには効果が期待できるのでしょうか…?
がんの代替療法とは、手術療法や薬物療法(抗がん剤治療)、放射線治療といった標準治療を補ったり、代わりに行ったりする療法のことです。サプリメントや健康食品がよく知られていますが、マッサージ療法や鍼・灸、運動療法、心理療法などさまざまなものがあります。
がんという病気は非常に複雑で、進行度や患者さんの状態によっては治療自体が行えない場合もあることから、標準治療のほかに代替療法や民間療法に関心を持つ方が少なくないのです。
ただ、多くの代替療法は、「科学的にその有効性が確認されている」というものではなく、「効果は未確認だけれど重大な害を及ぼす可能性は低い」といった消極的な容認判定がなされているだけ、ということを知っておかなければなりません。なかには、標準治療の効果を弱めてしまったり、逆にがんの危険性を高めてしまう可能性のあるものもあるようです。そのため、代替療法を検討する際には、その内容とリスクをしっかりと把握し、必ず担当医に相談をしましょう。
エネルギー療法…気功、レイキ、セラピューティック・タッチ、電磁療法など
手技療法と身体技法…整体、カイロプラクティック、オステオパシー、リフレクソロジー、マッサージ、ロルフィング、アレクサンダーテクニック、フェルデンクライスなど
生物学的療法…ハーブ、食品、ビタミン、ミネラル、生理活性分子など
心身医療…瞑想、祈り、心理・精神療法、芸術療法、音楽療法、ダンス療法、バイオフィードバックなど
独自の理論体系を持つ医療…ホメオパシー医療、自然療法医学、中国伝統医学、アーユルヴェーダなど
手軽に始められ、選択肢の幅も広い代替療法ですが、やはり医学的な根拠のないものが多く、寛解のエビデンスも少ないのが気になるポイントです。
抗がん剤以外の新たな治療法については、代替療法の他にも選択肢があるので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
ヒロシ(57)
肺がんステージ4
現在57才。妻と子供2人の4人家族。
突然の肺がんステージ3宣告を受け、抗がん剤治療をメインに闘病したが、骨への転移が確認される。