抗がん剤治療以外の治療法は何があるのか、当サイトで紹介したヒロシの闘病記と合わせて紹介します。
セカンドオピニオンで、今までの抗がん剤治療があくまでも延命処置に過ぎなかった…ということを知り、少なからずショックを受けた私。でも同時に、寛解を目指せる他の治療法があることも教えてもらい、帰宅後さっそく、妻と一緒に詳しく調べてみたんです。
セカンドオピニオンで先生に教えてもらった他の治療法というのが、「放射線治療」「免疫療法」「代替療法」。先生の話と、自分で調べた情報をまとめると、以下のようなことが分かりました。
放射線治療は、寛解を目指せる可能性があり、臨床試験や実績のエビデンスもあるそう。最近では高精度の機器も開発されていて、転移がんにも適応するとか!照射した場所に対して抗がん剤に近い副作用はありますが、期間は1ヵ月程度で、抗がん剤よりも発生頻度が少ないとのこと。
免疫療法は免疫チェックポイント阻害薬という薬剤や生活習慣の改善で、自己の免疫力を回復・維持する方法で開放に向かうこともあるとのこと。しかし人によっては抗がん剤に近い副作用があったり、引き続き研究が進められているとのことでした。
もう一つ気になった治療法は、代替療法。健康食品や生活の改善で治療するから、放射線治療と同じく、抗がん剤よりも副作用を大きく軽減できるのが魅力でした。さらに、効果について研究報告がある物もあるらしい。
他の治療法に気になりながらも、抗がん剤治療を続けるという選択肢もあると考えていました。延命治療とはいえ、これまで生きてこられたという事実は変わりません。別の治療に希望を持ちつつも、切り替えて悪化してしまったらどうしようという不安もありました。セカンドオピニオンの先生が「どの治療法を受けるにしても、医者とよく相談し、納得してからにしましょう」とおっしゃっていたことを思い出し、慎重に検討したのです。
妻と一緒に他の治療法について色々調べていたら、がん患者が集まるNPO法人の講演会があることをたまたま知り、聴きに行ってみたんです。
そしたら、自分と同じように別の治療法を実施して病状が良くなっている方や、諦めずに寛解を目指して頑張っている人たちがたくさんいることを知りました。その講演で私は、「やっぱり寛解を目指して治療を受けてみよう…!闘おう!」と、すごく勇気づけられたんです。妻と私が治療を決心する、後押しになってくれたと思います。
そして、私が調べた色々な治療の中で注目したのは、放射線治療のトモセラピー。「全身へ転移してしまった複数のがんに同時照射」「正常な組織を傷つけにくい」「副作用が少なく、快方を目指せる」というがんのステージ4患者にこそ合う条件がそろっています。何よりも相談に乗ってくれた先生の分かりやすい説明と、親身になって聞いてくれる姿勢から、この先生にお願いしたいと思ったからです。
辛い闘病生活で何度も諦めかけていた私を支えてくれた家族に感謝しています。
今回取材にお伺いしたのは、特定非営利活動法人Smile Girls。
がん種・病期・初発や再発などを問わず、主に女性がん患者およびそのご家族をサポートしていく団体です。
セミナーではまず最初に代表の善本考香さんからがん治療の経緯についてお話しを聞きました。善本さんは子宮頸がんの告知を受け、生存率0%の状態から根治して元気に生活できていると仰っています。転移や再発を繰り返しながら死への恐怖や、経済的な不安から何度も諦めかけていても、病気としっかり向き合ってくれた医師や、家族や友人の支えもあり、諦めずにがんと闘っていました。
一番印象的だったのは、治る見込みが無くても、常識を疑うこと。様々な治療の可能性を知る「可能性治療」や、自分のコミュニケーションの仕方で医師の対応も変わり積極的な治療をしてくれることなど、がんとの向き合い方を変えることによって、寛解に向けたさまざまな可能性があることを学ばせていただきました。
その他には、がん患者のためのピラティスヨガ講座が行われ、ヨガを通して、自分の身体の状態と向き合うことができました。医師による脳の活性化の仕組み解説や免疫力アップする方法など、長生きするために知っておきたい情報がとても盛りだくさんでした。
セミナーの終了後はがん患者さまとコミュニケーションを取る機会もあり、患者さん同士で一緒に、闘病していく勇気をもらえる素晴らしい会だと感じました。
がんが治らずに悩んでいる方はセミナーへの参加を検討してみてはいかがでしょうか。
5度の再発転移から生還したサバイバーの善本さんが代表のSmile Girls。主に女性がん患者およびそのご家族を自分らしく生きるためのサポート、啓発活動を行っています。
がんに対する各治療法について、メリット・デメリットを少し詳しく紹介したいと思います。
非小細胞肺癌 多発肺内転移 69歳男性
※引用元:クリニックC4公式HP(http://cccc-sc.jp/case/case.html?listno=12)
S状結腸癌 多発リンパ節転移 57歳女性※引用元:クリニックC4公式HP(http://cccc-sc.jp/case/case.html?listno=18)
がんの手術療法について、特徴や種類、メリット・デメリットなどを解説。ステージ4のがんに対応できるかも解説しています。
ヒロシ(57)
肺がんステージ4
現在57才。妻と子供2人の4人家族。
突然の肺がんステージ3宣告を受け、抗がん剤治療をメインに闘病したが、骨への転移が確認される。