転移がんにも適用されることがある放射線治療を行っているがん研究会有明病院について調査しました。主に行っている放射線治療の詳細や、口コミ評判などについて紹介します。
「がん克服をもって人類の福祉に貢献する」ことを使命とし、人の温もりを感じる心のこもった医療を提供しているがん研究会有明病院。高い水準のがん診療を期待して受けに訪れる人々の気持ちに応えるべく、専門的な技術を磨き上げた専門家たちが一丸となって治療に取り組んでいます。
また、痛みや感染症、呼吸器などの障害に対処する「全身管理チーム」や、医療ソーシャルワーカー・看護師・栄養士といったスタッフ陣が連携し、患者さんに対する総合的なな支援を実施。身体の悩みはもちろん、心理的・社会的な不安についても解消に向けたサポートを行い、患者さんとご家族のQOL(生活の質)向上に努めています。
有明病院では、放射線治療装置「リニアック」と、小線源装置「ラルス」を備えています。
子宮がんや前立腺がんといった疾患に対しては、主に患部に小さな放射性物質を埋め込み、体内から放射線を当てる小線源治療を適用。そして、骨や脳に転移したがんの治療や苦痛の軽減には、リニアックを用いた体外照射を行っています。
リニアックによる体幹定位照射
事前の検査で病巣の位置を正確に把握し、腫瘍に狙いを定めてピンポイントで放射線を照射する治療のことを「定位照射」といいます。定位照射には、腫瘍のみを正確に狙うことで正常な細胞への悪影響を最小限に抑えつつ、高い治療効果が期待できるのが利点です。
有明病院で主な治療対象となる疾患は、病巣の大きさが5cm以下で、かつ他の部位への転移がない原発性肺がんや転移性肺腫瘍です。また、骨にがんが転移したことによる痛みの軽減にも、リニアックを用いた放射線治療が行われることがあります。
治療期間は病巣の部位や薬物治療の有無によっても異なりますが、肺がんの場合は3~6週間程度が目安です。骨転移に対する治療では、患者さんの状態によって1~3週間程度の時間をかける場合と、1回の照射のみで治療を終える場合があります。
また、放射線治療では、照射した部位の周辺を中心に副作用を生じることがあります。おもに考えられる症状は、肺への照射に付随する食道の炎症、脳への照射後に起こる頭痛や吐き気、骨盤への照射で起こる下痢などです。
がん研究会有明病院の副院長であるとともに、放射線治療部、放射線管理部の部長も務めている小口医師。放射線腫瘍医として35年以上のキャリアを持ち、我が国における放射線治療の普及をけん引してきた医師です。専門分野は悪性リンパ腫や乳がんへの放射線治療、がんによる苦痛を和らげる緩和治療など、多岐にわたります。
所在地 | 東京都江東区有明3-8-31 |
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診療時間 | 8:30~16:30(受付時間は8:30~正午まで) |
休診日 | 土曜日・ 日曜日・祝祭日・年末年始(12月29日~1月3日) |
TEL | 03-3520-0111 |
がん研究会有明病院では、次のような感染症対策を実施しています。
ヒロシ(57)
肺がんステージ4
現在57才。妻と子供2人の4人家族。
突然の肺がんステージ3宣告を受け、抗がん剤治療をメインに闘病したが、骨への転移が確認される。